研修にて

業界団体のセミナー「造船業界、海運業界の構造変化について(仮題)」
面白かった。
韓国中国の台頭により、日本の造船業に大きな影響をもたらしている、という内容だった。
世界規模で産業構造の変化が起きていて、先進国における2次産業が縮小していっている現実を見た。

この構造変化は、ミクロに様々な影響を及ぼしていると思う。
勝手な想像だが、衰退していく産業に属している労働者はその仕事の意義、意味を失うと思う。
彼ら労働者達は、後世に残らぬ仕事の為に労働力(人生)を提供している。
仕事が人生の目的でない人はいざ知らず、人生の大部分を仕事に費やす男達にとってはなんとも儚い話ではないか。

しかし、過去の歴史を紐解くと、産業以外にも、文化、常識等の衰退により、有限であるが故の人間の儚さを実感した人たちは億万といるはずだ。現代社会は、その人たちを礎に今日の高度な文明社会は成り立っている。

今、儚さを正面で受け止めて、次の世代へ引き継ぐプラスの効果をもたらさなければ、それら儚さを人生において体現してくれている人間に対して申し訳ない。と共に、後世の子々孫々に対して申し訳が立たない。

ホリエモンを「金の亡者」と呼ぶ前に(呼んじゃった人は後悔しながら)、既存の価値観を色々崩してくれた事、人間って食物連鎖の頂点にいて、常に戦ってないと食べられちゃうんだ、って危機感を呼び戻してくれたことを評価してみなきゃなって思いました。