ずっしり
本を読む時に楽しみになっているのが、文頭の“はじめに”と、文末の“解説”。
特に解説を読むのは、自分の抱いた感覚と、第三者のそれを比較対象するのが面白い。
この小説は、文庫で読んだのだが、解説者とほぼ似たような感想を持った。
この小説を、本格小説と表現していた。
本格小説、んー、人間の本質を表現した小説。というような解説だった。
確かに、ただのミステリーに比べて人間を描き込んでいると感じた。
希望だけが際立つわけでもなく、悲観的に過ぎるわけでもなく。
人間を自然の一形態に落とし込むわけでもなく、人間の特性も表現されている。
ま、ずっしりとした小説でした。
次回作も高村薫先生に決定です。
マークスの山 (ハヤカワ・ミステリワールド)
posted with amazlet at 08.11.07
おすすめ度の平均:
硬派なロマン硬派な物語
この著者の頭の中って
迫真の捜査会議
あの時代の落とし子のようなミステリー