商売と生きること

こんな副題はいらないのですが、昨日の夕食でとても勉強になることがあったのでこんな題名にしました。

☆ Q1
昨日の夕食は、中国人4人と、自分の計5人での食事でした。

中国人のうち、2人は日本語を理解できます。1人は英語を理解できます。最後の1人は中国語しか分かりません。
そこに日本人がいて、英語を少し理解できます。
さて、何語で会話は進行したでしょうか?

★ A1
中国語がメイン、それを英語と日本語で自分に通訳してくれました。
自分が国際人になったような錯覚。いや、国際人なのです。
英語は聞き取るほうはほぼ苦にならないし。
うーん、自信をもたないとな。

☆ Q2
英語を話す中国人は、オーストラリアで運送会社を経営しています。オーストラリアの人口は2000万人。彼の会社の社員は15人。
さて、この会社の規模はオーストラリアでは大中小どれくらいの規模でしょう。

★ A2
中位の規模だそうです。

ただし、いわゆる中小企業が90%を占める日本においても15人従業員がいれば中規模といっても過言ではないでしょう。

☆ Q3
中国人の社長が言うには、日本人がオーストラリアにきたとしても、1,2年で帰ってしまうそうです。
その理由は次の3つのうちどれでしょう。

  1. 気候が合わない。
  2. そもそも、長居する気がない。
  3. 仕事がない。


★ A3
答えは2です。
当たり前のことですね。
だって、日本の方が給料高いもん。

しかし、中国人は違うそうです。彼は、オーストラリアの大学に留学しそのままオーストラリアで商売を始めました。
なぜなら、中国に戻っても生活様式や生活水準を維持できないからだそうです。当然、友達もいっぱい居るでしょうし。
その事を、英語で説明してくれると、説得力がありました。まるっきり中国人の顔の彼が6年間もオーストラリアの地で商売をしている。
なんで、オーストラリアなのかといったら、生活するためなのです。
こんな話をしていて、日本人は大きな家に暮らすひとつの家族のような気がしました。
悪く言えば個人が、自立していない国。
良く言えば極めて公平に生活を守ってくれる国。

なんかうまくまとまらないけれど、商売って面白いな、と思いました。

オーストラリアで運送屋やって儲かるかどうか、っていうよりもそこで生活する為に運送屋をやっている。
三井物産に在籍し続ける為に生活するんじゃなくて、日本で生活したいが為に三井物産で働いている人は何人居るんだろうって思いました。

逆に言えば、日本で生活する為にサラリーマンをやるっていう選択肢は決して間違いではないと思います。
日本ほど、給料が高くて、保険も充実している、労働者の権利が保障されている国であれば生活するうえでは何の苦労もない。
それよりも、どんな生活をするか、という事に重点を置いた方が良い。
自分の希望する生活が、無理になったときには、その生活を維持する為に、人間であれば何かをやるんじゃないかな。
そんな楽観的な事も考えちゃいました。

もし、その生活を維持できないのであれば、そんなにその生活に価値を見出していなかったんじゃないだろうか。

ということは、自分の生活を見出す事が一番大切なのではないか。

そんなことで、商売と生きる事、なんて題名を付けてしまいました。

最終日、上海は日が差してきました。東京は雪だそうです。

飛行機、無事に飛びますように。
通関の際、ニセモノのルイビトンが没収されませんように。

今、読んでいる本。
大好きな、トム・クランシーもの。
amazletが表示されなくなった為、デザイン変更。

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