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冒険の国 (新潮文庫)
冒険の国 (新潮文庫)
posted with amazlet at 08.06.05
桐野 夏生
新潮社
売り上げランキング: 54763
おすすめ度の平均: 4.0
4 物語の舞台は郊外。
5 純文学の香り高い
3 今と比較してしまうので
3 読後に残る暗い予感
4 掘り起こされた文学賞応募作


すばる文学賞に過去応募され、最終選考に残った作品だそうです。
改稿されているそうですが、やはり桐野夏生ワールドはここからもうすでに始まっています。むしろ、荒削りな分、シャープにその印象は伝わってきます。
今の作品は、語彙の選択が多彩になっている分、文中の世界の色が鮮明に見える。しかし、語彙の方向についていけない場合、桐野ワールドと重ならない読者が出てくるのではないかと。
それに比べ、この作品は語彙の選択が一般読者に近い。プロっぽさがない。ネガフィルムの状態っていうか、読みながら色を付けていける自由度が高いっていう感じでした。




何はともあれ、好きです。


本当に、はまってるんでしょうね。



ふ、と思ったこと。
何らかの組織に所属するという事は、積極消極を問わずそのビジョンに和するという事。

無理なんです。過去の経験から。このブログでは何度も言及しましたが、クリスチャンとして教会に所属していた僕は、その教会のビジョン(=教義)に和する事ができず、脱会しました。消極的に和する事によって、自然消滅という選択肢もあったでしょうが、できませんでした。
そんな性格です。


でもね、ここ5年間教会以外のビジョンを探して色々試しましたが、同じでした。



問題は、僕自身にあったんです。



人のビジョンに依存しようとしているだけなのです。


本当は、自分のビジョンを持って、そのビジョンの一部を組織のビジョンに合わせれば良いのでしょう。
当たり前って言えば、当たり前。


でも、0か100かで動いてきた気がします。


会社のビジョンに専心できないのであれば、去るべき。というように。



違う。



会社のビジョンはどうでも良くて、自分のビジョンを追う為に必要であれば、その会社のビジョンに関係なく所属できるはずです。




んー。
人生勉強勉強。日々是勉強也。