駅前の歩道を向こうから歩いてくる、ケバイ姉ちゃん。
縦巻きカールのゴージャスな髪型に、フェイクっぽいファーの重そうなコートから編みタイツの太ももが魅惑的に見える。
視線を合わせないように気をつけながら、お互いを値踏みする。
そして、その値踏みを頭の中で反芻しながらすれ違った、その瞬間っっ!!


フワッと風と混ざる香り。

タバコに、濃い香水、出したばかりのコートに残るクリーニング屋の匂い。
タバコの香りを消そうとしたガムの香りも混ざっている。


ここまで書くと、唯の匂いフェチですが。(匂いフェチではあるのですが・・・。)


最近、女性の化粧の厚さや香水の濃さが好きです。
そして、誤解を恐れずに書くと口臭さえも。

特に、タバコ臭が混じっていると。

綺麗でいる為に払う日々の努力、そして綻ぶ人間らしさ。


耐えられず吸うタバコ。



そんな自分を隠そうとする香水やガム。


綺麗に生きたい。
本物になりたい。
パリス・ヒルトンになりたい。


余りにも大きな隔たりに絶望する事無く、近づこうとする努力が好き。