法治、死刑
13階段 (講談社文庫)
posted with amazlet at 09.03.03
おすすめ度の平均:
文句なしの社会派ミステリータイトルに違和感
良く練られたミステリー
「保護司」という曖昧な立場への問題提起
素晴らしいの一言に尽きます。
応報刑理論と、目的刑理論に関する記述が面白かった。
刑罰はあくまでも犯した罪に対しての罰であるとする応報刑理論と、犯した罪を再び起こさないよう犯罪者の矯正を目的とした罰であるとする目的刑理論。
あと、刑務官の仕事が少し解った気がした。
刑務官も塀の中にある官舎で生活するらしい。外の事を娑婆と言うんだろう。
元自衛官の自分も一般社会の事を娑婆っていったものだ。
結構この感覚は辛い。疎外感というか、視野が狭窄してしまっているようで、ずっと薄いサングラスをしているようなもどかしさを感じたのを思い出した。
公務員の皆さん、頑張って仕事をしてください。
特に艦隊乗組みの特別国家公務員の皆さん、今日は雪だけれど、寒いだろうけれど、国、自衛隊、艦の名誉の為に頑張ってください。
その皆さんの存在が、仕事なのだから。